鉄道模型製作の勘所

レールの不具合の原因とその対処法を知る

レール

鉄道模型を走らせるにあたって、走らせた車両が脱線してしまうことはあるものです。でも実はこの「脱線」は、走らせた車両自体の問題や、コントローラーの操作ミスよりも、レールの不具合が原因である場合が多いのです。

まず一つ目の原因は、レールやそれに使われた部品の劣化によるものです。物は使えば使うほど消耗しますし、時間が経てば劣化もします。ジオラマの一つ一つの部品も例外なく時間の経過や摩耗で古くなってしまいます。車両がうまく走らなくなったら、レールに使われている部品の状況を確認しましょう。部品が傷んでいたり壊れていたら、その部品の交換や修理をして対処することをオススメします。

二つ目の原因は、レールに異物がある場合です。ジオラマなど、自然風景などの景色を再現してある場合、リアル感を出すためにレールの近くに敷石が撒いてあったり、高低差をつけるために土台で紙粘土が使用されていることがありますが、意図なくしてこれが異物となって車両走行の邪魔をしてしまっている可能性があります。また、接着剤などが付着していると、一目では確認しにくいごく小さな段差をつけてしまうこともありえます。このような異物が原因の場合は、まずは異物を取り除くことが最善です。目視ではわかりにくい異物の場合は紙やすりで擦って表面の凹凸を無くしたり、専用クリーナーで綺麗にしてあげるなどの対処をしましょう。

一見分かりにくいレールの不具合も、問題箇所の部品や接触部分を確認したり、異音がする箇所を徹底してチェックすることで原因を突き止められます。レールの不具合の原因を突き止めて適切な対処をすることで、問題なくスムーズに鉄道を走らせることができます。